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zoom RSS 別室6 OLYMPUSのへや 第1号 / OLYMPUS OM−1

<<   作成日時 : 2010/09/29 00:55   >>

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6つめの別室はオリンパスOMマウント、そしてカメラは史上一つのエポックメイキングとなったOM−1であります。

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日本では、業界を問わずあまり特定の技術者の名前が出ることはありませんが、オリンパスのカメラにおいて米谷義久(まいたに よしひさ)さんと言う方が「ペン」「M−1/OM−1」「XA」と言ったそれぞれ一世を風靡したカメラを設計開発されたことは有名です。
ご自分の「まいたに」の頭文字を取って「M−1」が名付けられたということはあちこちのサイトに出ておりますし、ライカからクレームがついて(実はアルファベットと数字の組み合わせだけではどこでも商標登録は出来ない)、やむなくオリンパスのOをアタマにつけて「OM−1」と改名した、と言う話はあまりにも有名であります。

私の記憶するTVコマーシャルでは、たしか爆音高く飛ぶヘリからOM−1を使って空撮するシーンをバックに、「オリンパス M−1(後にOM−1)、そのすぐれた機動性、小型軽量、モータードライブ……」とか言っていたように思いますが、なかなかインパクトのあるものでした。

更にOM−1のカタログはなかなか挑戦的なもので、当時の一眼レフカメラがどんどん大きく重くかさばる方向に行っていることに対して明確に批判し、小型軽量コンパクトなカメラが35mmフィルムカメラであったはず、という基本線をしっかりと押さえた上で「カメラシステム」というものを提唱しました。
このOMシステムは、「カメラがあり、そしてそのカメラを中心にシステムを展開したもの」ではなく、その正反対で「こういうシステムありきで、その中で使われるのがこのボディ」というもので、実際OM−1の後にOM−2がデビューしますが、OMシステムには何の問題もありませんでした。実際のところはどうだったのか知りませんが、今の目で見てもよく考えられた「システム」であったことは間違いないでしょう。

話が長くなりました。では今更、ですがOM−1を見て行きます。


真正面から見た図。
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細いとんがり頭は、オリンパスOM−1であることを明確にアピールしています。コニカT3もそうでうが、私はこのスタイルが好きです。
極めて小柄なボディに巨大なマウントが目立ちます。X接点付きホットシューはこの頃にはあらかじめ装備された固定式が増えてきましたが、オリンパスは大きくなることを嫌ったのか、昔のように着脱式を選択しています。
当時は一般的にはストロボが用いられるようになっていましたが。昔ながらのFP電球を使う人もいたのでしょう、向かって正面、マウントの右のダイヤルでX/FPの切り替えが出来るようになっています。

その反対側、マウント向かって左側にある小さいレバーはミラーアップレバーです。

OMのレンズ交換の際、レンズ脱着ロックボタンはボディにはなく、レンズに付いている、というのも珍しいです。国産ではちょっと他に思い浮かびません。

また、フィルムが終わったときに巻き戻しをする場合にスプロケットをフリー回転させる必要があり、ほとんど全てのボディではそのロック解除ボタンは底部に存在していましたが、オリンパスはこれを正面マウント向かって左、セルフタイマーレバー上にダイヤルレバー方式で設置しています。赤い文字にレバーを90度倒してあわせる(現在は真上を指している)と、ロックが解除され、巻き戻しクランクでフィルムを巻き戻すことが出来るようになります。
これはモードラユニット装着時や三脚使用時にフィルムが終了した場合、いちいちボディをいじくらずとも、簡単に操作できるようにするため、ここに持ってきた、とカタログにはあります。

セルフタイマーレバーはボディの大きさの割に大型です。これは意図的なものです。



斜め後から見た図。
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フィルムメモホルダーはこの時点ではまだ装備されていません。すっきりとした後ろ姿です。
とんがった軍艦部のペンタプリズム部分がとても特徴的です。ファインダー接眼部分と裏蓋部分との間には殆ど余裕がありません。ボディの高さを切りつめた結果ですが、あまりに近いため他社のアイカップをつけることはかなり難しいです。
純正アイカップはラバーカップというよりは、少し堅めの塩ビ?的なアイカップであり、反転も出来ないのでメガネ使用者には全く役に立ちません。


真上から見た図、です。
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「カメラを弄くる場合、大抵は上から見る形を取るのだから、操作部は全て上から見えるように」ということで各部分が設計されたそうですが、まさにこの位置から見ますと全て見えます。こういうこだわりが好きな人にはたまらないのでしょう。
また、力のかかる部分、小型化すると操作性に悪影響が出る部分は小型化をせず、場合によっては逆に大型化した、とカタログにあるのですが、そう言う部分もあちこちに見受けられます。
まず軍艦部左から。
*巻き戻しクランク
引っ張り上げると裏蓋が開きます。ここは意図的に大型化した部分であるとあります。確かに少し大きく厚くなっていますので、巻き戻しの際にえいやと素早くまわしても手が滑ることはあまりありません。
*露出計スイッチ
レバー式ですが、縦の場合はオフ、横にしてオンというのはわかりやすいといえばその通りです。目立つよう、ここも大きくなっています。
しかし、私的には、ペンタックスのK2KXMXLXコニカT3のようにシャッターボタンロックと露出計スイッチを兼ねた方が、一連の操作の流れの中にオンオフを組み込めるので優れていると思います。Canon F-1もそうなのですが、露出計スイッチが別にある、というのはやはり忘れますね。(もちろん、最後には慣れという問題に行き着くのですけれど)

ペンタ部を挟んで右手側へ。

*ASA(ISO)フィルム感度設定ダイヤル
一目でわかります(ASA400にセット中)が、通常ここにあるダイヤルはシャッター速度設定ダイヤルです。同じ形をしており、一瞬勘違いする可能性もゼロではありませんね。ここに感度ダイヤルをもってきたカメラは他にはCONTAXがあります。

*シャッターボタン
小型化していないパーツで、指皿のように受けが作られています。シャッターロックがないのが、シャッターを切ったら直ぐに巻き上げてしまう癖がついている私には暴発のおそれがある部分であります。

*巻き上げレバー
意図的に大型化したパーツの最たるものでしょう。この点、ペンタックスのMXは落第で、レバーが小さすぎて指が滑ったりしますし、小型のレバーに大きな力が加わるので巻き上げ部分にストレスがかかりやすいのではないかと思います。OMー1、2ともこの部分は大きく立派です。
し・か・し、新品時ではどうだったのかわかりませんが、少なくとも私のこの個体において、もっとも落胆したというか「なんじゃこりゃ」と愕然としたのが巻き上げレバーのふにゃふにゃ感であります。初代ホンダシビックのマニュアルのような、どこにギアが入っているのかさっぱりわからないというようなもので、剛性感が著しくありません。
ニコンF2のガッチーンというような安心感は皆無です。

*マウント部分
シャッター速度ダイヤルはマウント根元部分に来ています。ニコマートシリーズや、トプコン、マミヤ、ペトリ等、ここにシャッター速度ダイヤルがあるカメラはそう珍しくはありません。


裏蓋を開けてみました。
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シャッターは横引き布膜フォーカルプレーンです。オーソドックスなものであり、たぶんいまでも修理可能だと思います。
シャッターを切ったときの感触の良さは、OMー1の美点の一つで、ダンパーが良く効いたものは「ジョン」という感じでショックを吸収している感触が伝わってきます。
これに匹敵するのはペンタのMEsuperくらいではないかと思います。


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ファインダーの見晴らしの良さもOMの美点の一つだそうですが、ニコンF2やペンタMXLXを見てしまうと、うーんそこまですごいかな?と言う気がします。
一つは、これも私の個体特有なのかもしれませんが、ファインダーを覗き、視線を下へ落とすと、下にフォーカシングスクリーンがあり、その辺の部分の機構が見えてしまう、というところがちょっと安っぽさを感じさせてしまうのです。
次に、露出計指針が左にあることです。ペンタックスSPと同じ、針を水平位置に持ってきたところが適正露出、と言う具合ですが、左目使用の私にはこれが大変見にくいのです。
しかも有名な持病のひとつでもある、針の跳ねが非常に激しい、というのがあるのです。
この他にOMシリーズのウィークポイントは、ペンタプリズム部分のモルト大量使用によるプリズム腐食が有名ですが、修理された方のレポートによれば、電装系の貧弱さ等があるようです。プリズム腐食については再生される業者さんもいらっしゃるようなのでまぁ安心かと。


ということで、このOM−1、購入以来ずっと防湿箱の中で寝ています。
友人が2名、OM−1を使っておりまして、引き伸ばしをみんなでやってみた時、自分のSMC PENTAXとズイコーレンズのカッチンカッチンなシャープさのあまりの違いに驚き、あの衝撃を今また自分でも味わってみたい、ということで買ったこのカメラだったのですが、かわいそうな事になっています。

どうしたもんでしょうか……

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