5本目 smc PENTAX - M☆ 300mm F4 / 唯一のエム・スターレンズ

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中古カメラ熱に侵されるずっと以前、2000年の終わり頃に、それこそぶらりと入った銀座レモン社で「あ、先輩の持ってる300mmだ!なんだ、(中古店には)あるんだ・・・」と目に留まって購入したものです。中古レンズとしては2本目、初の超望遠レンズ、初のスターレンズ、初の大口径レンズ、でした。ちょうど5万円ぐらいだったと思います。純正ケースもちょっと傷んでいましたけれど付いていました。

さて、買ってみたものの、このレンズのバランスの悪さにはちょっと閉口しました。なんせキノコの如く、アタマは77mm径フィルターが嵌る巨大なレンズが詰まってますが、その後は135mmレンズもかくや、と思われる細い鏡胴です。アタマだけ異様に重いというのは保持する際は難しいものです。
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LX、ちょっとレンズが重そう・・・

また、三脚座がないため、このレンズを付けたボディを三脚につけると、レンズの重量が全てボディマウントにかかる事になります。実際、このM☆レンズを使い続けた先輩のKXは、マウントがレンズの重さに耐えきれず、ちょうど黒いプラ線(ASAHI PENTAXの下にある)の部分からあんぐりと口を開けた形でボディが変形してしまいました。実際に無惨に変形したKXを見せられた時はショックでした。(自分の愛機と同じですから・・・)
ということで、私はこのレンズを付けたカメラボディを三脚に取り付けるのは躊躇しておりました。
「それなら、こういうのあるけど、どう?」と友人に言われて買ってみたのがKenkoの望遠ブラケットでしたが、レンズの動きを押さえる事にもなるので、1度使っただけでそのままお蔵入りしてしまいました。
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このレンズの場合、きのこアタマに支柱が当てられずピントリングに当てるしかないので、ピントを合わせるべく動かすと支柱がコケてしまい、非常に使い勝手は悪いです

次にコレならどうかなぁ、と言う事で、エツミのテレホルダープロ(これは高い!)にまで手を出しました。これはまずまずでした。しかし、これはセッティングするのに非常に時間が掛かるので、レンズをとっかえひっかえするような場合には使えない事、説明書に断り書きがあるように「モードラ・ワインダー付きには対応できない」という事から、実際に持ち出す事は極めて少ないです。(実際買った事も忘れてまして、今回このブログを書くにあたって発掘されましたw)
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レンズを支える部分が硬質ゴムでレンズとの密着性が高いことから、ピントリングを回すと支柱自体が前後に滑るようにするとうまくいきます。しかし、ヒモでレンズを縛るというのはなんとも(笑

ある時は、手持ちよりはまだ保持しやすいだろう、と言う事で一脚を使った時もあります。
只、一脚は自分で立つ事が出来ませんので(笑)、結構邪魔になる事が多く、結局は手持ちで使う事が殆どでした。
と言いますのは、グリップレスのボディではかなりつらいのですが、ワインダーMXモードラMD等のグリップを付けた場合には割としっかり保持できるので、このレンズを使う場合には相棒はMX黒+ワインダーや、K2DMD+モードラMDという組み合わせになっています。予想外に良かったのはなんとKX/KMモータードライブでして、あのグリップは見た目には古くさいものですが、このレンズを使う場合は非常に有効です。従って、MXDMDでもバッテリーグリップMの方がもっと良いかもしれません。(但し、縦位置撮影は・・・wですね)

フードは組み込み式ですが、役に立つのかこれ?と思うくらい貧弱なもので、実際オプションで専用フードが別売されていました。ちゃんと "☆ "も緑色でレンズ名が記載されていたこのフード、一度オークションで見かけただけで私はまだ実物を見た事がありません。

2008/1/12追加
*「偏光フィルターを装着した場合、内蔵フードは引き出せなくなる為、別売の専用フードをお使い下さい」という但し書きがカタログに載っていました。多分これが発売される事になった理由(公式的にw)でしょう。
SMCP200mmF2.5はどうなんでしょうか?殆ど同じ形ですが・・・・

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これでは殆ど役に立ちませんよねぇ

フードについては、当初はHOYAのラバーフード77mmを使用していました。こんな感じです。
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見た目はちょっと頼りなさげ? でも、組み込みフードよりは遙かにマシです。
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このフードの良いところは、軽い事でしょうか。
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2006年の松坂屋中古市でアメ横カメラさんのブースにあった、巨大なフード(UNのCONTAX用ではない)を入手したので、今は専らこれを77-86ステップアップリングを噛ませて使っています。
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この大型フードは135mmにも使えます。デカい分、重いです

性能については不満はありません。このレンズを印象づける、前面に一杯に詰まっている大玉には感銘を受けます。フィルターは当初はKenkoのMXスカイライトでしたが、現在は中古で入手したSMCスカイライトフィルターに変えています。


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ASAHI PENTAX KM Motordrive F4開放 1/250 Kodak HD400 SMC UVフィルター
*Nikon Coolscan3 アンシャープマスク80% 

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ASAHI PENTAX K2DMD-1 F8 1/500マニュアル FUJI Superia Venus 400 Kenko MX スカイライトフィルター
*Nikon Coolscan3 アンシャープマスク80%


このレンズ発売後、SuperA/ProgramAによるAレンズ化がスタートした為、M☆レンズはこの1本で終わってしまいました。EDレンズを使用している事もカタログでは触れて居らず、ちょっとかわいそうな1本です。

2008/9/7  追加
上に書いてあります「EDレンズを使用している事もカタログでは触れて居らず」についてですが、デビュー当時のカタログを良く読むとそんな事はなく、しっかり書いてありました。
昭和56年5月発行 PENTAX/smc PENTAX LENSES/35mm一眼レフ用レンズカタログ
見開きのレンズマップ欄の下に太文字で
SMC(大文字) PENTAX-M☆(エムスター)300mmF4は特殊ガラスを採用した超コンパクトレンズです。」との掲示があり、マップには新発売を示す"*"マークが付いています。

そして、このカタログを広げレンズが全面に載っている裏面にある説明文は以下の通りです。
特殊低分散ガラスを採用した先進の光学系により、全長わずか132ミリの超コンパクト化を実現。手持ち撮影が容易に出来る卓越した機動性と、色収差などの諸収差が良好に補正されたクリアーな描写力が特長です。ペンタックス最新のM☆レンズです。」とあるのです。
EDと言う言葉こそ使っていませんが、いわゆるEDレンズであることを明確に謳っています。

では、どこで「隠れEDレンズ」とか「カタログでは触れていない」という事になってしまったのでしょうか?
自分の持っている次のカタログ、昭和60年10月のカタログでは、この300mmレンズは次のA☆レンズに進化しています。しかしレンズマップの下の説明文には、
A☆ 200mm F2.8 ED 300mm F2.8 ED [ IF ] ・400mm F2.8 ED [ IF ] ・600mm F5.6 ED [ IF ] ・1200mm F8 ED [ IF ]は、特殊低分散(ED)ガラスを高性能レンズ、(以下略)」とあり、A☆300mm F4はEDレンズを使用している事を謳っていないのです。
このカタログの最初のページには「ED=特殊低分散ガラスを用いた高性能レンズ。」という記事がありますが、そこにもA☆300mm F4は載っていません。

私の乏しい資料から推測しますと、このへんのいきさつから「隠れED」レンズと言う事になったのではないかと思われます。 しかし、それはA☆300mm F4の話であります。M☆レンズは少なくともデビュー当初はEDレンズである事を謳っておりますので、「隠れED」ではないと言って良いと思います。(レンズ名称にはEDの名はないので、そこを捉えれば<隠れ>でも間違いではないですね)
併せて、M☆レンズはこの1本しかない訳ですから、M☆=ED という公式も成り立つと言って良いでしょう。
ちと強引かなw

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重量級のフード(肉厚なので、単体でも非常に重いです)をつけたので、更にマウントにはキツイです。撮影を済ませたら即レンズを外しました。ゴメンね、LX

2014/10/25 追加

レンズ構成: 7群8枚 EDレンズは3枚 (第1、第2、第4レンズと推測)
フィルターサイズ: 77mm
絞り: 完全自動絞り F4 ~ F32
絞り羽根枚数: 8枚
最短撮影距離: 4m
最大径 x 全長: 84 x 132 mm
重量: 825g
レンズキャップ: レンズキャップK 77mm
レンズフード: 組み込み式 別売で専用メタルフードあり(1986年のカタログで\2500)
レンズケース: HE-189 ハードケース ストラップ付


次も300mmレンズです。


2007/7/30
*記述しているカメラボディにリンクを張ってみました。
2007/8/4
*HOYAのフードを取り付けた姿をupしてみました。
2008/1/12
*記事に一部追加しました。
2008/9/7 
*本文記事を追加しました。また、併せてタイトルを変更致しました。
2014/10/25 追加更新
*本文記事に簡単なスペックを追加しました。

2014/12/5 追加更新
*本文内に既述したカメラボディ、レンズ、アクセサリー等にリンクを張りました。

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この記事へのコメント

ほーばみそ
2009年11月10日 18:05
このレンズのことを調べたくて検索していたらたどり着きました…とっても素晴らしい解説でよくわかりました。ありがとうございました!!
A・P(ブログ主)
2009年11月10日 20:53
ほーばみそ様)
こんにちは。コメント頂きまして有り難うございました。

つたないブログですがお役に立てて良かったです。私自身もまだまだ知らない事だらけです。今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。

別件)ちなみにお名前は「朴葉味噌」から取られたのでしょうか?岐阜高山で高山牛の朴葉焼や焼き朴葉味噌等を頂いた事があります。香りがとても良く、おいしかったことを覚えております♪

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